きらめき水

500mLと水溶性

X'枡

 

圧倒されて終わったあとも終始言葉が出なかったし、その代わりに臓器ぜんぶ口から出るかと思った。いっつも使ってるねこの表現。。黄色いロングのワンピースに似た色の靴下(靴履いてなかったの途中で気付いてびっくりしたけどかわいかった)、黒シャツ。あとめがね×2。容貌だけ見たらとっても穏やかで温厚そうでシルバニアファミリーの一員ですか?って聞きたくなるような雰囲気を纏っているというのに、音という音のすべてが死に物狂いすぎて一瞬にして引き戻される。凄まじい。えーーほんとのバンドってこんな感じなんだ、みたいな初めての経験がいろいろすぎて終始勉強になったり心臓を断続的に切りつけられ続ける感覚もあったりで。わたしは多分双璧というか、目の前にふたつの異なる姿が並んでいて、でもそれぞれ横軸と縦軸だから比べようがないしでも妄想のなかで戦わせたら絶対互角なんだろうなっていう2人組のことがほんとに好きなんだなきっと。

creationという曲が本当にだめで、俺メタで、訳わかんないくらい泣いてしまって、やっぱすきーーー…基質特異性。ちょうど当てはまりすぎるからつらくなる。〈正しくない日々に筆を進めたようでさ それは結局ひとつも変わらない ただの退屈しのぎだ〉〈セオリー通りの胸を張れる生活に憧れているけど目を逸らす それはきっと最悪だ〉うまくやりたいのに実際には何ひとつ出来なくて理想ばっかり高くてやがて立ちゆかなくなること。5年後6年後10年経っても春になったらいつも通り桜がきれいで、きれいごとを探そうと思えばいくらでも見つかるんだからなんとか生きなきゃいけないこと。高いところで見下ろして睨みつけること。なんかすべての光景がちょうリアルなんだな。わたしのためだけじゃないことを分かっていながら、勝手に神様にしていたのがあの瞬間でした。それから、わたし君とはきっと友達になれるかもしれないから!でみんなを指さして笑ってくれたかめがいさんがかわいすぎたよ。煮るなり焼くなりしてください。彼女のことならまあ、頼まなくてもボコボコにしてくれそうではある。笑

生のマキちゃんはあまりにも実物で、ほんとにピアノとドラムだけで成立してしまうこの全能感に頭がぼーっとした。マキちゃんからのcreationがほんとにやばすぎだったな。。でも決してまくし立てるように歌うんじゃなくて、軽やかでふわふわしていて素敵で。あとこれは今日気付いたことなんだけど、歌詞に雲がよく登場してるような。だからかも。

つべのコメントでね、かわいいのにドスが効いててすてき!みたいな文章を見たことがあって、そういえば今日まだあんまりドス声聞いてないかも…って思ってたら1番さいごの丑三で畳み掛けてくれて最高だった。だららら、だらららのdaで壁に穴でもぶち開けてるんですか?って勢いで叩き付けるようにドラムを鳴らしていたのが忘れられない。すごかった。鬼気迫るって言葉とかわいらしさって同軸に存在できるんだ。ほんとにたのしかったなあ(TT) MCでクリスマスにここ来てるとかみんな暇なんだねえ〜^^ってちょっと煽ってたくせに最後の最後にこの夜は君のもの 好きに踊れやグッナイ!って言ってくれるのあまりにも愛を感じる一瞬だった。丑三は音源で聴いてからもずっと好きな1曲だったけど、ここまで頭おかしくなるくらい最高になれる曲ってしらなかったよーー…まさに脳汁。夢見る熱帯夜もすごかった。加速するようにして体裁を捨てていく感覚。ここのスピード感に着いていくためにも、ちょっとずつ慣れていけたらいいなあ。

冷静に考えてアルバム引っ提げてツアーやる予定あるのにアルバム出たから祝おー!ってライブするの意味わかんなくない?って言ってたのわろた。でも我々のじゃなくてもいいんで生の音楽をたくさん聴いてくださいね、ってお話してくれたのよかったです。ちらちら観てたけどまじで何考えながら叩いてるんだろう…って疑問でいっぱいだったし笑 でも曲中に小刻みに挟まる無音をつくるためにシンバルをたびたび手で押さえたり、かと思えば殺す気?みたいな勢いでぶっ叩くのも格好良かった。なのにしゃべるとやっぱりシルバニアファミリー。だし夢の中でワンツースリー!ってコーラスしてるのかわいらしかった〜すき。全体的に思ったよりも歌ってた。

暴力じゃないんだけどたしかに凶暴なのもすきなんだな。でもその下地がえぐいかわいくてポップだからちょっとごまかされたような気持ちになるのもすき。しかし音源ってあの迫力というか凄み方ってほんの少ししか抽出してくれないんだな。。ってびっくりした…音楽やってる人ってすごいね。ほとんどの人の耳に触れるものは自分の出せるフルパワーのうちのほんの少しでしかないのにそれをどうにか手段にして人を好きにさせようとしてるの、ほんと正気の沙汰じゃない。だからこそ感動が増すのかな。にしてもがちで意味わからないくらい歌がうまくて声量えぐくて、なのに絶対噛まないからラップに並んだ言葉がひとつも無碍にされないのが当たり前のことなのかもしれないけどほんとにうれしかった。格好良すぎがちで。

書き始めるとほんとキリないなあ。どこまでもわたしの好きな要素がすべて統合されてはっきりと主線が引かれて出来たようなバンド。すっごく素敵でした。行けてよかった。ほんとによかった。ビギナーすぎてアルバムのこと何ひとつ書いてなさすぎだけど笑 いちばん最初の〈暗闇でもう1回手を伸ばす 会わなきゃよかったなんて思わないように〉で真っ先に泣いたし〈アラームをかけなくてもいつか目は覚める〉ってフレーズは眼球に彫りたいくらいすきだしもうとにかく嗜好が詰まり過ぎてて幸せだった。好きだと思う言葉のフレークシールをばら撒き続ける時間で、こんなにも自在に日本語が使えるのにそれを人を傷つけるために使わないところに泣けてしまう。ありがとう。だいすきです。救われます。

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アンコール→①記憶②エレ樫③丑三キャットウォーク

 

「いい光景ですね。……はあ?」「振ったんだよ話を」「ああそうですかすいません」「そうでしょ、どう考えても」「失礼いたしました」「ばかなんだから」「ああ〜」